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港を照らす燈明台 [今治・東予]

皆さんこんにちは[exclamation×2]コーです[ぴかぴか(新しい)]
今回は今治 波止浜(はしはま)の話題、約118年ぶりに明かりが灯った
 
 燈明台(とうみょうだい) 
についてです。
波止浜港を照らす燈明台.JPG


まず、燈明台 とは[exclamation&question]

燈明台は江戸時代に多く建てられた和式灯台[ひらめき]のことで、
常夜灯とも呼ばれています。
明治時代に洋式灯台(現在の灯台)が建設されるまで、
全国各地の港に多く建てられました。
福山市にある 鞆(とも)の浦常夜灯 もその一つです[exclamation]

波止浜湾は古くから来島海峡の急流を避ける潮待ち場として
多くの船が停泊[船][船][船]
また、塩田業が栄えたことにより関係船が出入りしました。
そのため、多くの船が行き来し潮待ち場としての役割を果たす
波止浜湾に燈明台が設置されたのです[ひらめき]
そして、潮待ちをしている間に船の修繕が行われたことにより
波止浜湾は修繕業・造船業が盛んになり、現在に至ります。
波止浜湾 グーグルマップ 距離用.png
(赤丸が波止浜湾です)
19-12-29-20-55-44-627_deco.jpg

波止浜湾には5カ所の造船所があります


波止浜湾の燈明台は、高さ約6m
花崗岩の石積み構造で、土台には「海上安全」「船番所」
海運の守護神である「金毘羅(こんぴら)大権現」の文字が刻まれています。
⑧燈明台 昼 休憩所向き.jpg
燈明台 昼コンテナ向き (2).JPG
⑥ 燈明台 加工 昼.jpg

歴史としては
1703年(元禄2年)に波止浜船番所が設置され、
1892年(嘉永2年)に船番所横に燈明台が建設。
1902年(明治35年)近くに洋式灯台が建設されたことにより
現在の波止浜港(波止浜観光休憩所)前に移設されました。
③ 今治造船 加工.jpg
(正面には今治造船今治工場が見えます)
クレーン夜景  加工.JPG
(夜[三日月]には工場夜景を見ることが出来ます)

移設後約100年以上、この燈明台には明かりは灯りませんでした。
しかし、波止浜に住む匿名男性が地元の活性化にと点灯を提案。
県もそれを快諾し、男性は福山市鞆の浦にある常夜灯を訪れ、大まかな構造を確認。
その構造を参考にし木枠・ガラスを発注しLED電球を設置。
昨年12月下旬に正式点灯しました。

④ 燈明台 加工.jpg
波止浜港を照らす燈明台2 加工.JPG
(夜の点灯風景 柔らかな光が印象的です)

また、工事費と電気代は匿名男性が全額負担 するそうです。


170年以上前の灯台が現存し、新たな波止浜のランドマークタワー
として明かりが灯りました。
匿名男性の発案・実行力は素晴らしいことだと思います。
また工事費の全額負担など地元を愛していることが
燈明台の明かりとともに伝わってきます。

今後もこの燈明台は、波止浜湾のランドマークタワーとして
地域を明るく照らし、人々の生活を見守っていくことでしょう。
燈明台とバルク.JPG

byコー

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