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船の検査~傾斜試験~ [造船業]

こんにちは。
キャンタです。
久々のキャンタのお仕事シリーズです。

今回は傾斜試験です。
傾斜試験とは、
船の甲板に重りを乗せることでその船の傾き具合を測り、
船の重心の上下方向を測定します。
200207-1.jpg
(赤丸が重りです。この写真では右舷側に5つあります。)

重りの重さは1つ10~20トンほど。
複数の重りをクレーンで左右に振り分け、傾斜具合を測ります。
測定方法としては測定機械を使ったものや水槽を使ったものなどありますが、
今回は振り子を使った測定方法です。
200207-3.jpg
設定された高さから振り子を吊るし、船が傾いた時の振り子が振れた位置を測定します。
重りの振り分け方は複数あり、一つ一つクレーンで運ぶため時間がかかり、
かつ試験時の条件が変わらないように船への乗降は試験の間は禁止のため、
朝から夕方まで船上にいます。
普段はたくさんの作業者がいる船内もこの時は試験に関わる必要最低限の人数しかいないため、
少し寂しい感じがします。

この試験が終わればいよいよ海上試運転。
200207-2.jpg
順調に進むことを願って…ご安全に[指でOK]

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