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コーの仕事日記 第2弾 防食工事 [造船業]

みなさんこんにちは!
コーです[わーい(嬉しい顔)]

今回は久しぶりの仕事日記です[手(チョキ)]
コーの所属する生産管理チーム施設管理係では、
現在、とある施設維持工事を行っています。
それは、「桟橋・岸壁防食工事」です[exclamation]

今治造船今治工場では、*合併や工場の吸収により工場面積を拡大していきました。
そのため、場所によっては半世紀以上前に建設された施設もあります[がく~(落胆した顔)]
今回の施工範囲である*岸壁矢板もその一つです[あせあせ(飛び散る汗)]
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(現在の今治工場全体)

進水した船を係留するための*桟橋の基礎である 桟橋鋼管杭 と
DSCN4023.JPG
海と陸地を分け土砂流出を防ぐための 岸壁矢板DSC_1927.JPG
錆などから保護するのが今回の工事の目的です。

上に書いたように、半世紀以上前の構造物が一部あるので、
場合によっては浸食により穴が開き、そこから土砂流出。
最悪の場合、地盤沈下や崩落の危険性があります[がく~(落胆した顔)]

現在は、本工事前の事前調査と*鋼管杭
素地(カキなどの異物を除去する)作業を行っており、
HORIZON_0001_BURST20200213085333001_COVER.JPG
(潜水士が海の中にもぐって作業をします)

外注業者さんが現場の確認や潜水作業によって、
矢板や鋼管杭の種類を調べています。
DSC_1967.JPG
(潜水作業の準備中…)

矢板や鋼管杭にも種類があり、この作業をしっかりしないと
施工時に本体と製品が合わないトラブルが起こってしまいます[あせあせ(飛び散る汗)][あせあせ(飛び散る汗)]

コーはその現場を今治工場・施設管理係として監督しており、
そこで出た、問題や設計変更などの対応を行っています[ぴかぴか(新しい)]
DSC_2038.JPG
(現場の確認や進行状況をみるコー)

半世紀以上前の施設であり、設計図や当時の工事を知っている人が
いないため、構造や強度などに苦労しながらも担当者と打ち合わせを
しています[たらーっ(汗)][たらーっ(汗)]
また、作業は工場内を一部制限して行うため、各部署の連絡や
生産性が落ちないように作業を進め、潜水士の安全確保にも努めています。

最終的には、鋼管杭や矢板には*FRP(繊維強化プラスチック)を取付け
海中部には、アルミニウム個体を原料とする*電気防食[雷]を行い工事は
完工となりますが、完工は半年後を予定しています[exclamation×2]
工事の途中経過などもブログにアップしていきたいと思います[exclamation×2][exclamation×2][ぴかぴか(新しい)]

完工には少し時間が掛かりますが、この工事は今治工場本社の生産を
低下させず、今後も安定した船づくりに欠かせない工事です[ぴかぴか(新しい)]


この工事を通じて、少しでも仕事のノウハウを学ぼうと思うコーなのでした。


用語説明[exclamation×2][exclamation×2]

*合併や工場の吸収により工場面積を拡大

今治工場は、数十年前まで今の敷地面積の半分ほどの広さでした。
今は波止浜水門付近にある造船所を吸収し、現在の広さになります。
今治造船現場事務所前のバス停には、吸収された造船所の略称のバス停が
今も存在しています。

*岸壁矢板

海と陸を分けるために打つコの字型の杭。
この杭で、波による浸食を防ぎます。

*桟橋
船を係留させるために人工的に海側に飛び出た、陸地・橋のことです。

*鋼管杭
筒状の杭のこと、主に地盤強化や大型建造物の基礎に用いられます。
桟橋では、自重などを支える杭としての役割があります。

*FRP(繊維強化プラスチック)
軽量かつ強固な耐久性のある素材。
ミルフィーユ状に繊維を重ねており、
マリンボートや競漕競技(ボート競技)の素材にも使われています。


*電気防食
アルミニウムに電気を流し、電気分解させることで
海中構造物との電位変化によって
海中構造物に薄い膜を付着させる工法です。
この膜が、酸化を防止させ錆の発生を防ぎます。
身近で言うと、メッキ加工がその部類にあたります。

byコー

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